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ブラームスの弦楽六重奏曲第1番、第4楽章と全曲をアップしました

かやくりひMIDIデータ館のブラームス弦楽六重奏第1番に第4楽章および全曲を追加しました。

8月に第3楽章をアップして以来ですので、第4楽章完成まで実に3か月かかってしまったことになります。

八橋検校「みだれ」をアップしました

かやくりひMIDIデータ館に八橋検校の「みだれ」をアップしました。

先日、出向いた先の街に和楽器専門があったので、思い切ってその店に入って「乱輪舌の楽譜、ありますか?」と聞いてみました。「流派は?」と聞かれたので「流派は関係ありません」と言うと店員は怪訝な顔をしましたが、それでも「縦譜と横譜がありますが」と言うので「横譜なんてあるんですか? 五線譜でしたら、それがいちばんいいんですけど」と言うと「いえ、五線譜ではありません」との答え。「では縦譜をお願いします」と、縦譜を買ってきました。

この縦譜のことを弦名譜というのだと、今回アップするにあたって調べて初めて知りましたが、実は十数年前、五線譜化しようとして弦名譜の「六段」を購入したことがあります。一段目さえ全部は五線譜化できずに、その楽譜も無くしてしまいましたが。

弦名譜の内容については「MIDIデータ館」に詳しく書いておきましたので、興味のある方は参考にしてください。また、弦名譜の知識のある方は、MIDIデータ館の「みだれ」に関してこの記事にぜひコメントをお寄せください。

三味線の文化譜も弦名譜も、明言する人はあまりいないようですが、ギターのタブ譜と同じく、タブ譜の一種だと私は思います。「伝統邦楽は五線譜ではニュアンスが伝わらない」という声を聞きますが、五線譜でニュアンスが伝わらないのは、伝統邦楽に限らずどんな音楽にも言えることです。

演奏者や私のような音楽データ入力者には、五線譜とタブ譜の併記された楽譜の普及が進むことが望ましい、と思います。

ダ・ヴィンチ10月号「中島みゆき大特集」

ふと目に止まった「ダ・ヴィンチ」10月号の表紙に「保存版 中島みゆき 大特集」とあるので、この雑誌を初めて買ってみました。

早速開くと。

読めん!

特集の扉が小さな字で、おまけに赤バックに黒文字。読みにくいったらありゃしない。

いったい、編集者は「読みやすく」を考えて作っているのだろうか?

一遍に読む気を無くしてしまった。

「ユニバーサルデザイン」が言われて随分な時が経っているのに、雑誌に限らず、読もうとするとその入口で拒否してしまうような物が未だに世の中に溢れているのはどうしてなのだろう?

永井啓夫著『新版 三遊亭円朝』

永井啓夫(ながい ひろお) 著の評伝『新版 三遊亭円朝』を図書館から借りてきて、今読んでいます。


元号記述が基本のため、紹介される人物や現在の時間的位置の把握が難しいこと、また固有名詞をはじめ難読漢字にルビがなく、現在までの記憶でルビがあったのは円朝の本名、出淵次郎吉(いずぶち じろきち)と、75ページと147ページの橘ノ円(まどか)のみ。「まどか」は容易に想像できる読みなので、なぜこの人だけルビを振ったのか理解に苦しみます。


これでは、息子の朝太郎が「あさたろう」「ちょうたろう」「ともたろう」のいずれなのか、妻のお幸が「おゆき」「おさち」「おこう」のいずれなのかも判りません。

もっとも、朝太郎については新聞記事で「浅太郎」と誤って書かれたとの記述があるので、辛うじて「あさたろう」らしいと判りますが。

それに、多数ある引用文は白文まである漢文や文語文、候文が多いのに、概略の説明さえない。これで「新時代の芸能に対する私の遺言」(あとがき)になりうるのでしょうか?

さらに、橘ノ円が147ページでは橘の円になっているなど、誤りが多い。

誤りの1つに足立区南千住というのがあって、そこには円朝が正式にではなく最初に妻にした女性が後に嫁いだ相手の墓があると紹介されている円通寺があるとのこと。

多数の円朝と縁のあった人物の、お墓をはじめとする旧跡を紹介している点は。この本の評価に値する所です。

で、なぜか円通寺というのが気になったので電話番号をネット検索したところ、東京都荒川区南千住1丁目に円通寺が載っていて、「円通寺よしのぶ地蔵」とあります。

よしのぶ地蔵とは、あの吉展ちゃん事件の被害者をまつったお地蔵さんだろうかと気になったので電話で聞いてみました。

円朝の最初の妻、お里さんが嫁いだ幇間、松廻家露八(まつのや ろはち)は彰義隊員だったのが上野戦争の時に逃げ出し、確かに以前はそのお墓もあったが今は別の墓に移葬されているとのこと。円通寺には彰義隊の墓もあるのだそうです。

「よしのぶ地蔵」は、やはり「吉展ちゃん事件」の犠牲者をまつったお地蔵さまでした。

著者の名誉のために付け加えると、円通寺が、足立区はともかくとして南千住元通新町となっていて南千住1丁目ではないのは、この本の初版が出た1962年当時の町名だったからでしょう。

新版は1998年の出版だから、それなら注でも付けて「現在は南千住一丁目」とでもすればいいのに、とは思いますけどね。

ブラームスの弦楽六重奏曲第1番、第3楽章をアップしました

かやくりひMIDIデータ館のブラームス弦楽六重奏第1番に第3楽章を追加しました。

この楽章のデータを入力している最中にMuseがVer.5.1になり、アクセントのコマンドwが追加になりました。

wコマンドに気付いたのが第3楽章のCodaの部分になってからですので、この曲全体に遡ってwコマンドを使用することはせず、Codaのみに使用しました。

wコマンドが出る以前の記述を探ってみてください。

ブラームスの弦楽六重奏曲第1番、第1楽章をアップしました

かやくりひMIDIデータ館のブラームス弦楽六重奏曲第1番の第1楽章をアップしました。

もしかしたら2か月近く、ファイル名のくい違いで、第2楽章のMIDIデータを開けない状態だったかもしれません。

そうでしたらご迷惑をおかけしました。今回リンクを修復しました。

七夕について


本日7月7日は七夕だ、とニュースでも盛んに言っていました。

全国各地で七夕行事もあることだし、とやかく言うこともないのですが、七夕というのは旧暦7月7日の夜のお祭りなので、今年は8月19日に相当します。

報道の際には「本来は旧暦の7月7日です」と一言添えてほしいものです。

新潟市旧巻町

昨日の朝、NHKニュースで蛍の里を復活する取り組みを紹介していました。

幼虫の餌、川蜷は清流にしかいないため、川の水をきれいにする。そのためには源流近くの森に広葉樹を植え、森の土を肥えたものにして地下水を作る、など。

途中から見たため「西蒲地区」とテロップにあるものの、どこだろうかと思っていたら、最後に「上越線の巻駅で降ります」と紹介がありました。

一昨年の「平成の大合併」で新潟市に吸収された巻町といえば、1996年、日本で初めて原子力発電所建設の是非を問う住民投票により、その建設を拒否した町。

もし原発建設を許していたら、きっと今ころ清流どころの話ではなくなっていたでしょう。

原発を許さなかった住民の心は蛍を愛すること、つまり豊かな自然を愛することに直結していたに違いないと思いました。

語頭になりにくい漢字

情報保障の現場で新出単語に出会った時、重宝するのが既存単語を出して1字を削りながら組み合わせる方法です。

例えば「軍鑑」(「軍艦」ではありません)という単語の例では、まず「軍艦」を出しておいて「艦」を削り、次に「鑑」を出しますが、この時「図鑑」を出してしまうと「図」までカーソルを持っていって削らないといけません。これは、かなりやっかいです。

語頭に「鑑」のある単語、例えば「鑑識」を思い浮かべることができれば、BSで「識」を削ることができます。

今の例では「鑑識」を思い浮かべることができましたが、漢字の中には語頭には出てこないものもあって、新出単語でそういった漢字を操作する時には苦労します。

ここでは、そうした漢字を扱っていきたいと思います。解決策が見つかるとは限らないので、その場合には注意喚起にとどめることになりそうです。

漢字 読み 備考
エン 老人ホームなど福祉施設の語尾に着くことの多い漢字。
NEW オウ 「中央」ぐらいしか思いつかない字。ほかに「圏央」が
ありますが、この単語が登録されていなかった場合
「圏」も「央」も語頭になりにくい字なので苦労しそうです。
「窩」は穴の意味で、「腋窩(えきか)」「眼窩(がんか)」
「心窩(しんか)」など医療用語に多く使われ、どれも
語尾に来ます。
カク すぐに思いつく単語は「比較」です。訓読みで「くらべ」を
思いつければしめたもの。
キョウ 「状況」「近況」「活況」「概況」「市況」など語尾に付く
言葉はたくさんあります。ちなみに漢文読み下しで
「いはんや」と読むそうな。
ケン 訓読みはありません。「傍点」と同じ意味の「圏点」が
ありますが一般的な言葉ではありません。

ブラームスの弦楽六重奏曲第1番、第2楽章をアップしました

かやくりひMIDIデータ館 にブラームスの弦楽六重奏曲第1番の第2楽章をアップしました。

今年はブラームス没後110年の年。

ブラームスの交響曲は、第1番は全楽章に魅力を感じます。第4番は第1と第4の楽章に魅力を感じるものの、第2、第3楽章には魅力を感じません。第2番に至っては、魅力を感じる楽章がありません。「嫌い」というのとは違うのですが。

第3番は、唯一第3楽章は魅力的ですが、最近になってその動機がシューマンの第4交響曲第2楽章に酷似していることに気づきました。第1楽章の動機は同じくシューマンの第3交響曲第1楽章の動機に酷似していますし。

どうやらブラームスはベートーヴェンだけでなくシューマンの呪縛からも逃れられなかったようです。

そんなブラームスでも、私の好きな作曲家の1人には違いありません。この六重奏曲は、今まで聞いたことがあるハズなのですが、第2楽章以外はどんな曲だったか覚えていません。ほかの楽章は入力しながら聞いていくことにします。