語頭になりにくい漢字 | かやくりひblog

語頭になりにくい漢字

情報保障の現場で新出単語に出会った時、重宝するのが既存単語を出して1字を削りながら組み合わせる方法です。

例えば「軍鑑」(「軍艦」ではありません)という単語の例では、まず「軍艦」を出しておいて「艦」を削り、次に「鑑」を出しますが、この時「図鑑」を出してしまうと「図」までカーソルを持っていって削らないといけません。これは、かなりやっかいです。

語頭に「鑑」のある単語、例えば「鑑識」を思い浮かべることができれば、BSで「識」を削ることができます。

今の例では「鑑識」を思い浮かべることができましたが、漢字の中には語頭には出てこないものもあって、新出単語でそういった漢字を操作する時には苦労します。

ここでは、そうした漢字を扱っていきたいと思います。解決策が見つかるとは限らないので、その場合には注意喚起にとどめることになりそうです。

漢字 読み 備考
エン 老人ホームなど福祉施設の語尾に着くことの多い漢字。
NEW オウ 「中央」ぐらいしか思いつかない字。ほかに「圏央」が
ありますが、この単語が登録されていなかった場合
「圏」も「央」も語頭になりにくい字なので苦労しそうです。
「窩」は穴の意味で、「腋窩(えきか)」「眼窩(がんか)」
「心窩(しんか)」など医療用語に多く使われ、どれも
語尾に来ます。
カク すぐに思いつく単語は「比較」です。訓読みで「くらべ」を
思いつければしめたもの。
キョウ 「状況」「近況」「活況」「概況」「市況」など語尾に付く
言葉はたくさんあります。ちなみに漢文読み下しで
「いはんや」と読むそうな。
ケン 訓読みはありません。「傍点」と同じ意味の「圏点」が
ありますが一般的な言葉ではありません。