かやくりひblog -22ページ目
<< 前のページへ最新 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22

MMLってなあに?

そもそもこの質問が出てくることを想定して書いてませんでしたね。

MMLはMusic Macro Languageの略で、音楽データを文字入力だけで記述してソフトに渡し、ソフトはそれを解析しながらコンピュータ内蔵あるいは外付け音源で鳴らす仕組みです。

コンピュータで音楽を鳴らすには、だいたい4つの方法があります。

1.MMLによるデータ作成
2.楽譜入力ソフトによるデータ作成
3.MIDI楽器によるリアルタイム入力
4.従来から行なわれてきた、実際の音楽の録音部分をコンピュータで行なう

私はこのうち2を過去に行なってきて、1を3年ほど前からMuseによって、4をつい最近行ない始めたところです。4は、要するにコンピュータを録音機代わりにしているだけの話ですが。

4は度外視するとして、1と2は楽譜を読める人ならできる方法で、3は、時に楽譜は読めないけれどギターなどは演奏できる、という驚異的な人は例外として、楽譜も読めて楽器が演奏できる人向きといえるでしょう。

2は音符の旗をつなげないものから音を鳴らすのみでなくきれいにオーケストラのスコアまで印刷できるものまで種々揃っているようですが、きれいな印刷ができるものは高価です。

1はソフトの数だけ文法があるといってもいいと思います。Museはそのうちの1つにすぎませんが、Museの公式サイトでは多くのMuse愛好者(ミューザーと呼んでいます)が掲示板で意見交換したり「殿堂」に曲を発表したりして交流を深めています。

利用者が1時間遅刻

今年は毎週火曜日が2コマを2人で連携入力,水曜日が1コマを1人で、大学での講義保障をしています。

本日、2コマある講義の1コマ目が始まる直前、利用者の学生から携帯電話にメールが入りました「1時間ほど遅刻します」と。

さて、2人はどうしたでしょうか?

こういうことに正解はないのでしょうが、私どもの地方では(特に手書きの人たちの間では)取り決めがあるようです。

コメントが楽しみ(^^;

今年の全国障害者スポーツ大会

これを書くと私の住んでいる県が判ってしまいます(判っても別にかまいませんが)けれど、私も今年は開催県だったため、全国障害者スポーツ大会に関わりました。

私が最初にパソコン要約筆記に関わったきっかけも、(当時の名称で)全国身体障害者スポーツ祭典でした。

開会式や閉会式、競技については、ほとんど予め用意さてれいる原稿を送信していく(この業界の用語で「前ロール」と言っています)ことが多いのですが、今回私の関わった部門は特設ステージでのコンサートや県民発表のステージでしたので、大半がリアルタイム入力でした。

予期しなかったこととして、屋内とはいっても晩秋の暖房装置のない場所での入力は結構手がかじかむことで、防寒対策が必要、ということです。

卒業式の情報保障では、学校側に暖房のお願いをしていたのですが……。

これまでに作ったMMLたち

今度は、これまてに作って一応完成したMMLを並べておこう。

リンクの付いている曲はかやくりひMIDIデータ館で聞くことができます。(2005.1.13)

作曲者  曲名  演奏形態



モーツァルト フルート四重奏曲 K.285a(2005.1.13)
木村弓 いつも何度でも ハープ+ビオラ
レノン&マッカートニー エレノア・リグビー 弦楽四重奏
ビゼー(ギロー編曲) いわゆる「アルルの女のメヌエット」(2005.1.13)
A.ケント The End of the World ビオラ+ギター
タレガ アルハンブラ宮殿の思い出(2005.1.13)
P.サイモン スカボロ・フェア ギター+チェンバロ+グロッケン+フルート
J.S.バッハ 小フーガ ト短調(2005.1.13) オルガン+ファゴット+チューバ+ブラス
J.S.バッハ 「狩のカータータ」からアリア フルート2+コーラス+チェロ
中島みゆき ヘッドライト・テールライト ハンドベル
チャイコフスキー 交響曲第6番 第2楽章(2005.1.13)
J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲第1番プレリュード(2005.1.13)
グリーグ ペールギュント組曲第1番「朝」
槇原敬之 世界に一つだけの花 ハンドベル
マシコタツロウ ハナミズキ ハンドベル
中島みゆき 銀の龍の背に乗って ハンドベル
松本晃彦 Sumire 弦楽三重奏+チェンバロ
モリコーネ Prima Gioventu 弦楽四重奏
サティ ジムノペディー第1番
スメタナ 弦楽四重奏曲第1番 第1楽章
J.S.バッハ(ヘス編曲) 主よ、人の望みの喜びよ オルガン
モーツァルト 交響曲第29番


演奏形態の記載のないものは、スコアどおりに入力。

双子座流星群

今夜は双子座流星群が見られる日だそうです。

全国的には晴れだそうですが、残念ながら私の住んでいる所は雲が一面に出てしまっていて、流星は見えそうもありません。

獅子座は頭から昇ってくるので、昇ってくる時は勢いがいいのだけど、沈む時は何だかもの寂しい感じがします。

それにひきかえ、双子座はほぼ横向きに昇ってきて直立で沈んでいくので、沈む時の姿のほうが素敵です。

流星群を観測できる人は、風邪を引かないように寒さ対策はしっかりね。

私が演奏した曲たち

私が高校時代に演奏した曲を並べておこうと思う。

スコアを持っている曲も持っていない曲もあるが、スコアのあるものから順次MuseでMML化し、いつかは自分の演奏した経験のある曲ぐらいは全曲MML化を完成させてみたい。

作曲者  曲名  スコア所持  MML化


シベリウス 組曲「カレリア」  無  未
ヘンデル(ハーティ編曲)  組曲「水上の音楽」  無  未
ヘンデル  「ハレルヤ」  無  未
ヘンデル(ハーティ編曲)  組曲「王宮の花火の音楽」  無  未
モーツァルト  「フィガロの結婚」序曲  有  未
ビゼー  交響曲第1番  有  未
モーツァルト  ディベルティメントK.136  無  未
モーツァルト  ディベルティメントK.137  無  未
ヨハン=シュトラウス一世  ラデツキー行進曲  無  未
ヴォーン=ウィリアムズ  グリーンスリーブズによる幻想曲  無  未
ブラームス  ハンガリー舞曲第5番  無  未
ウェーバー  「魔弾の射手」序曲  有  未
チャイコフスキー  スラブ行進曲  有  未
モーツァルト  交響曲第36番「リンツ」K.425  有  未
モーツァルト  交響曲第29番K.201  有  一応了

ほかにも数曲忘れている曲もあるかもしれないし、中には練習したのみの曲もあり、組曲とはいってもその中の1~数曲がほとんどだが、こうして挙げてみると意外に多くの曲に取り組んだことに改めて驚く。

今のところモーツァルトの29番しかMML化していないというのも、我ながら情けない。

ラデツキー行進曲とハンガリー舞曲が抜けていたことに気が付いたのでリストに追加。ハンガリー舞曲の編曲者は不明。ラデツキー行進曲は嫌いだからMMLにはする気がない。イタリアの民族独立運動を鎮圧したラデツキー将軍を称えた曲だもの。(2005.1.2)

Museのメンバー指定とフィンガー指定のこと

チャイコフスキーの第6交響曲「悲愴」のフィナーレは、主旋律を第1バイオリンと第2バイオリンが交互に受け持つという創意が施されている。

この創意の妙を知るためには、第1バイオリンと第2バイオリンが並ぶ近代的配置ではなく、それぞれ左右に分かれる配置のオーケストラで聞く必要がある。

最近の「N響アワー」などを見ていると、第1と第2のバイオリンが左右に分かれる配置の演奏も見られるようになって喜ばしい。

ところでこのような工夫はチャイコフスキーが第6交響曲のフィナーレで初めて試みたのかと思っていたら、主旋律でなければ、同じ第6でも第1楽章などでも使っているし、第5交響曲で木管が鳥のさえずりを模すあたりでも使っている。

どうやらチャイコフスキーは1つの旋律を別の楽器に振り分けるのが好きだったようだ。

ショスタコービチの第5交響曲の第3楽章でも、終盤近くのクライマックスでテェロのメロディーの伴奏のクラリネットで同じ手法を使っている。A管の第1クラリネットが16分音符でソシソシソシソシ、第2クラリネットがシソシソシソシソと吹くのだ。

Museで表現する場合、悲愴のフィナーレの場合は第1と第2のバイオリンを別メンバーにするから、ステレオ効果も出せて問題ない。それに対して、ショスタコービチの例の場合、クラリネットを第1と第2で別のメンバーにしないと、作曲者の意図は反映できないだろうな。




Museをご存じでない人のために、ここでちょっと解説をしておきましょう。

メンバーというのは楽器に相当するもので、MuseではAからO(オー)までの15プラス打楽器に固定されているZの、全部で16のメンバーを指定できます。

タイトルに出てくるフィンガーは、各メンバーをさらに10まで細分化できるものです。

ではMuseは最大160の音を同時に鳴らせることになるのかというと、1つのフィンガーで和音を鳴らすこともできますので、理論的には無限の音を同時に鳴らすことができます。

ただし、Z以外のメンバーは1つのメンバーが同時に多種類の音色や別々の位置での音を鳴らすことはできません。

情報保障の場での一部字幕付きビデオ

本日は公開講座の情報保障でした。

会場に入ると左に演壇、入力者席は演壇の向い側にあたる場所で、2人は講師が見えるけれど2人は講師に背を向ける位置でした。

いつもなら、スライド上映もあるだろうからと、中央に向かって30度から45度ぐらい斜めに机をずらすのだけど、本日は何も考えずにそのままにしてしまいました。これが大きな間違いでした。

講演では何度かビテオを上映しました。このビデオは一部に字幕が付いていたのですが、本当に一部で、字幕を付ける基準も定かでない感じ。

講師に背を向けて座ってしまった私ともう1人の入力者は、スクリーンも体をひねらないと見えない状態で、入力の番でビデオ上映にぶつかると、ビデオに字幕が付いているのかいないのかは判断できず、待機者に「字幕が付いていますよ」と声をかけてもらう結果になりました。

あとで、この公開講座に参加した聴覚障害の人から「ビデオには字幕が一部だけ付いていたので、情報保障のスクリーンとビテオのスクリーンの双方に視点を動かさなければならず、情報保障のほうはタイムラグがあるので、判りづらかった」との感想をもらいました。

なるほどー。

Museとの出会い

加藤一郎氏作成のフリーウェアMuseに出会ったのは2001年の秋だったように覚えている。

ご本人は一言もMMLとは書いておられないけれど、このソフトはまさしくMMLだ。

文法マニュアルにもなっているreadme.txtは懇切丁寧で、高校時代にハ音記号とともにドイツ語音名にも洗脳された私にとって、ドイツ語音名も選択肢の一つに入っていたことも魅力だし、最初の音色指定などの諸々の書式も、MIDIに関する知識なしに単なる楽器の指定をしているように書いていけば済むのもありがたい。

楽器も弾けず、和音の聞き取りもできない私には、せいぜい人さまの作った楽譜を入力していくことぐらいしかできないのだが、毎日少しずつでもデータを入力していくことがささやかな楽しみになっている。

Museの公式サイトは以下のとおり。

http://homepage3.nifty.com/~atomic/muse/muse.htm

私のDTM事始め

そもそも私がPCを所有しようとしたきっかけは、PCで音楽を鳴らしたいということだった。

1980年代の8ビットPCは、「御三家」というのがあった。

NECのPC88、富士通のFM7、そしてSHARPのMZ。

雑誌などで、このうちのどれがいいか調べたところ、他の2社はFM6音源+PSGだったのに、SHARPではあってもMZではない、X1turboZという機種はFM8音源+PSGとなっていて、これはX1turboZにするしかないと思ってしまった。

ところが購入して判ったことだが、同梱されていたVIP(Visual Instrumental Player)という音楽ソフトは、FM8音源ではあるものの、メロディーに5音、パーカッションに3音が固定、そこにPSGも加えることができる、というもので、主にクラシックを愛好している私としては、このVIPというソフトは満足できるものではなかった。

半年ほどして、VictorがX1用にMUSEUMという楽譜入力のDTMソフトを発売したことを知って、早速購入。これはFM8音源を全てメロディーに使用することができるもので、楽譜入力といってもPCのキーボードのみで操作できるので入力の手間も比較的短時間で済むという、私にとっては願ってもないソフトだった。

1小節の中で拍数が誤っていると、途端に前衛音楽のようになってしまうのも、ある意味で捨てがたい魅力でもあった。

そのうち、X68000という16ビット機を購入し、今度はマウス操作によるMUSIC Pro68Kという楽譜入力ソフトを使うようになった。

高校時代、結局モノにならなかったもののビオラを弾いていた私としては、このソフトはハ音記号も扱えたことも魅力だった。

X68000には、西川善司氏によるZ-MUSICというMMLが開発されていることは知っていたのだが、前半の音源設定が煩わしく感じて、このソフトは敬遠したまま終わってしまった。
<< 前のページへ最新 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22