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モーツァルトの弦楽五重奏曲第1番の第4楽章をアップしました

かやくりひMIDIデータ館のモーツァルト弦楽五重奏曲第1番に第4楽章を追加しました。

特に第4楽章は、その展開部がモーツァルトのものとしては稀に見る充実ぶりで驚きます。

1873年といえば、あの25番のト短調交響曲を書いた年であるわけで、初めての分野の曲に挑んだ彼の意気込みも感じられます。

どうも第1楽章のテンポ設定は速すぎてしまったように感じますので、そのうち直したいと思います。

シューベルトの誕生日だった

1月1日の記事に、今年の没後何周年の人を並べました。

しかし生誕何周年の人を1人も思い浮かばずにいました。

本日、しかも数分前、そういえばフランツ=シューベルトの生誕210年であったことを思いだしました。

シューベルトは私の大好きな作曲家の1人なのですが、未だにMuseで完成させた曲がありません。

来年は没後180年でもあるし、この記念の年の間に何曲かは完成させてアップできればと思います。

モーツァルトの弦楽五重奏曲第1番の第2楽章、第3楽章をアップしました

かやくりひMIDIデータ館のモーツァルト弦楽五重奏曲第1番に第2楽章と第3楽章を追加しました。

第3楽章メヌエットのトリオは別稿のものも用意しました。第4楽章も完成したら、全曲版も2種類のトリオを選べるようにしたいと思います。

そういえばこのメヌエット、20年以上前になりますが、FM東京(今のTOKYO FM)がモーツァルトの弦楽五重奏曲の全曲を早朝にCDで流したことがあって、その時のテーマ音楽に使ったことがあります。

モーツァルトの弦楽五重奏曲第1番の第1楽章をアップしました

かやくりひMIDIデータ館にモーツァルトの弦楽五重奏曲第1番の第1楽章をアップしました。

弦楽五重奏曲というのは、聞いているだけだと弦楽四重奏にもう1本加わった、この曲の場合は第2ヴィオラの動きが判りにくいのですが、スコアを見ると、時に第1ヴァイオリンと第1ヴィオラが、時に第1ヴィオラと第2ヴィオラが、というようにペアになって動いている様子が判って面白いものだと思いました。

この第1番はモーツァルトの弦楽五重奏曲全曲演奏会などの機会にしか演奏されないような曲ですが、第1楽章だけ見ても、上に書いたような工夫の様子がよくわかって、もっと聞かれてもいい曲だと思います。

Allegro moderatoにしては速すぎるかもしれないのが気掛かりですが、ピリオド奏法でのAllegroはこれまでの常識以上に速いとのことなので、このぐらいでもいいのかも、などと妥協の心を持ちました。

クララ=シューマンのロマンツェをアップしました

かやくりひMIDIデータ館にクララ=シューマンのロマンツェ作品21-3をアップしました。

苦手なピアノ曲ということもあり、11月の半ばから始めたのに3か月近くかかってしまって、ついにクララ没後110年の昨年中には完成できずに、111年目の今年にずれこんでしまいました。

この速度で果たしていいのだろうか、指遣いはデタラメなのではないだろうか、など、わからない面も多々ありますが、ロベルトの「おとぎの絵本」第1曲のピアノパートよりも大分ピアノの響きらしくなってきたのではないかと思います。

お聞きになって気が付いたこと、気になったことなど、お寄せいただければ幸いです。

シベリウス,ラヴェル、ブラームス,メンデルスゾーン、ベートーヴェン

明けましておめでとうございます。

更新の少ないブログになっておりますが、本年もよろしくお願いいたします。

今年はジャン=シベリウス没後50年、モーリス=ラヴェル没後70年、エドヴァルト=グリーク没後100年、ヨハネス=ブラームス没後110年、ミハイル=ミハイロヴィチ=グリンカ没後150年、フェリックス=メンデルスゾーン没後160年、ルートヴィヒ=ヴァン=ベートーヴェン没後180年の年。どれも没後の年ばかりですが。

北欧の2大作曲家および「ロシア音楽の父」没後50年、100年、150年の記念の年というのも面白いですね。昨年のモーツァルト250年の騒ぎのようにはならないでしょうけれど。

特にシベリウス没後50年というのは、私のようにネットでデータを公表している者にとっては、著作権の期限が切れ、大手を振って発表できるのだから嬉しい限りです。

カールとクララ

今年はモーツァルト生誕250年、ショスタコーヴィチ生誕100年、シューマン没後150年の年であったわけですが、それに加えてカール=マリア=フォン=ヴェーバー没後180年、クララ=ヴィーク=シューマン没後110年の年でもありました。

カール=マリア=ウォン=ヴェーバーはヴォルフガングが結婚したコンスタンツェの叔父の子ですので、モーツァルトの義理の従弟になるわけです。随分年が離れてはいますが。

180年というのは中途半端な年のようですが、干支が3巡りしたと思えば、それほど中途半端でもありませんよね、これは来年、さ来年のための伏線でもあります。

ヴェーバーを記念して、私が高校生の時に演奏した「魔弾の射手」序曲を入力していたのですが、途中でdaisyさんにクララのロマンツェを教えてもらって、その入力を始めたら、クララの作品も今年中に仕上がるかどうか、というところにきてしまって、「魔弾の射手」はもう今年中には無理のようです。前にも書いたように、鍵盤楽器の入力には私は苦労してしまうものですから。

せめてこの2人の記念の年であることは書きとめておかないと申し訳ないとばかりに、現在入力中の2曲の紹介もかねてここに書いておきます。

クララは、フェリックス=メンデルスゾーンの姉ファニーと並んで女性作曲家のはしりといっていい存在ですが、夫のロベルトが精神を病んだことにより1850年代の半ばに作曲の道を断念します。今年が没後110年ということは、夫の死から40年後に亡くなったことになります。

ちなみに、ロベルトの死後(生前からとの説もあるらしい)クララに思いを寄せ続けたヨハネス=ブラームスは、クララの亡くなった翌年にその後を追うかのように世を去っています。

漢字を使った譬え話のこと

たとえば「人」という字について「人という字は、一人の人をもう一人の人が支えているという意味なんだよ」と初めて言ったのは金八先生だろうか?

譬え話としてなら、よくできた話ではあっても、「人」の字の起こりはおそらく1人の人の形を表したものから出てきたものである点で、この解釈は正しいものではないと思います。

先日、ある著名な文筆家が漢字を使って似たような話をしていました。

いわく。

「優秀という字は、ヤサしさにヒイでると書きます。優秀な人とは、優しさに秀でた人です」と。

その人の言いたいことは、こちらの心にも届いたし、なるほど、おもしろいところに着眼したな、とは思いますが、いやしくも文筆を生業としている人が、こういった誤ったことを言ってはいけないと思います。

私なら、同じことを伝えたかったらこう言いたいと思います。

「優秀という字は、本来はマサりヒイでるという意味ですが、『優』の字をよく見てください。この字にはヤサしいの意味もあるのです。だから、私は、優秀な人というのは、ヤサしさにヒイでた人でこそあってほしいと思います」

モーツァルトのヴァイオリンとヴィオラの二重奏曲第1番、第1楽章をアップしました

かやくりひMIDIデータ館にモーツァルトのヴァイオリンとヴィオラの二重奏曲第1番、第1楽章をアップしました。

各弦に音源を宛てて、2台の楽器のための曲ながら8音源を使いました。

また、Allegroという速い楽曲にもかかわらず細かくアゴーギグを施しました。とはいえ、1分間に4分音符10以内の速度の揺らしに収めていますので、最初から最後まで同じ速度を指定した場合と極端に変わることはないかもしれませんが。

このブログの初期段階で書いたように、私は高校時代、決して謙遜から言うのではなくヘタクソながらヴィオラを習っていました。当時、A線のE(日本音名でホ,音階でミ、ハ音記号では上第3間、ト音記号では第4間)より高い音が出てきた場合以外は第1ポジションしか使いませんでしたが、今回使用した楽譜の指遣いを見て、こういう指遣いをするのか、と発見させられた箇所がいくつもありました(でも指遣い指定は、ヴァイオリンにもヴィオラにも1のはずが0と書いてある箇所がいくつかあった)。

もちろん、こんな難しい曲は私には当時もとても無理でしたし、今はまったく楽器をいじっていませんので、なおさらです。

ショスタコーヴィチ生誕100年の日

本日はドミトリー=ドミトリーヴィチ=ショスタコーヴィチ生誕100年の日。

きょうまでに完成した彼の曲データがないのは不甲斐ないのですが、そのイニシャルДШをドイツ読みしたDEsCH(ニ変ホハロ:EsはSの代替)のモチーフは、バッハのBACH(変ロイハロ)やシューマンのAEsCH(イ変ホハロ)とともに今では有名な話になっています。

こういった、いわば「音楽での言葉遊び(?)」はドイツ音名ならではですね。

ところでDEsCH、BACH、AEsCHをよく眺めると、ともに変音とロ音が共存している点で、ハ短調を採らざるをえないことがわかります。

しかもH音は自然的短音階にはない音で、和声的短音階か上昇の旋律的短音階にせざるをえません。

HCならCで解決するところなのに、CHだったために、この4音だけでは完結しない動機であることも興味深いところです。

私の好きな作曲家のうちの3人が、自らの象徴として使った4音で、後半がCH、前半の1音に変音を使っているという共通点を持っているのも不思議な気がします。