折り鶴の祝儀・不祝儀 | かやくりひblog

折り鶴の祝儀・不祝儀

私は折り紙が好きで、折り紙入門書の類いを買ってきては新しい作品に挑戦します。

Museによるデータ入力と同様、自分で創作するような才能は持っていませんし、さほど器用ではないので、いくつもバリエーションがあるという古典の折り鶴(単品ではなく1枚の紙から何羽もの鶴を折るもの)は今のところ試みることさえしていませんが。

その折り鶴ですが、先日購入したNHKテキスト『伝えたい! 季節の折り紙』によると、折り鶴(ここでいうのは、単品の、あれです)には陰と陽の折り方があって、陰は不祝儀用で羽に折り線があるもの、陽は祝儀用で羽に折り線がないものとのこと。

小学生の時、入院した子がいて、先生の発案だったように思いますが、みんなで千羽鶴を折ってお見舞いしようということになりました。

折り紙をわざわざ買わなくても、包装紙や新聞広告紙でもかまわないということにして、大きさもまちまち。その時、それまでは鶴の基本形を折るのにまず対角線を折って直角二等辺三角形にし、その垂線で半分の面積の二等辺三角形にし、そこから正方形を作るやり方をしていたのが、ふと気が付いて向かい合う辺を合わせて1対2の長さの長方形を作り、片方を中心から45度に折ったらひっくり返して逆も同じ折り方をして、それぞれを広げ折るやり方をするようになりました。

どういう折り方をしても鶴の基本形になればいいのですが、このような折り方をすると、このテキストの筆写、小林一夫氏によれば陰の折り鶴になってしまいます。

入院患者に贈ったのは、記憶によればそれ以外にありませんが、もし私が入院患者にお見舞いとして折り鶴を持っていこうと思ったら、間違いなく不祝儀の折り鶴を持っていくところでした。

ためしに「折り鶴 祝儀 不祝儀」でネット検索してみたら、以上の見解は出てきません。

このことに関して情報をお持ちの方、お寄せいただければ幸いです。

小林氏はNPO法人国際おりがみ協会理事長とのことですので、この見解にはそれなりの根拠があるのでしょうし、知った以上は今後は不祝儀用以外は折り線がない鶴を折りたいと思います。

ちなみに、折り線がない羽の鶴を折るためには次のようにします。まず補助線を折ります。紙を裏にした状態で、対角線を1本だけ山折りに。向かい合う辺同士を重ねて十字になるように谷折り線に。紙を広げて折った補助線に従って折り畳むと折り線のない鶴の基本形ができます。

この基本形は真ん中に補助線がないので、折るのにほんのちょっと苦労します。